このページは、このサイトの各ページが本文で引いている参考文献と一次資料を、一か所に集めたものです。
ここに載っているのは、各ページの「参考文献」節に実際に挙げたものだけで、このページで新たに文献を足してはいません。
経典・古典、仏教学・思想、研究論文、現代の入門書の四つに分け、それぞれ、どのページで引いたかを添えています。
この一覧の読み方
- 医療・効果に関わる記述は、必ず研究論文か公的な一次資料を伴う、というのがこのサイトの方針です。研究は「〜という報告がある」「〜が示唆されている」の範囲で引き、「治る」「効く」と断定していません。
- 経典は、パーリ語経典(上座部仏教に伝わる経典群)と漢訳経典(中国で訳された経典)の両方を引いています。パーリ語経典の題は、慣用の和訳題と原題を併記しました。
- 空海の著作は、宮坂宥勝 監修『空海コレクション』(ちくま学芸文庫)で現代語とともに読めるものが多く、ページによってはその版を示しています。
- 一覧の中の文献を、どれかを上に置く意図で並べてはいません。密教の経典も、上座部の経典も、禅の古典も、同じ重さで扱っています。
- URLは、このサイトの本文で確実なものだけを示す方針のため、ここでは掲げていません。論文は著者・年・誌名・巻号で検索すれば、公開されている要旨に行き着きます。
一、経典・古典
パーリ語経典(上座部仏教)
- 『念処経』(Satipaṭṭhāna Sutta、中部経典第10経)— 四念処の瞑想を説く。マインドフルネスの原典。身随観の節に墓地の遺体を観る実践(九相観の源流)を含む。— マインドフルネス瞑想とは — 仏教との関係、ヴィパッサナー瞑想とは、瞑想とマインドフルネスの違い、死を見つめる瞑想の実践 — 死随念のやり方
- 『大念処経』(Mahāsatipaṭṭhāna Sutta、長部経典第22経)— 『念処経』の長部版。身念処の記述と、行・住・坐・臥の四威儀における気づきを含む。— ヴィパッサナー瞑想とは、ボディスキャン瞑想のやり方、動く瞑想(写経・読経・掃除・作務)、死を見つめる瞑想の実践 — 死随念のやり方
- 『安般念経』(Ānāpānasati Sutta、中部経典第118経)— 釈尊が説いた呼吸の瞑想。— サマタ瞑想(止)とは、呼吸瞑想・数息観とは
- 『聖求経』(Ariyapariyesanā Sutta、中部経典第26経)— 釈尊が出家後に二人の師のもとで禅定を学んだ経緯を伝える。— ヨガの瞑想と仏教の瞑想
- 『慈経』(Metta Sutta、小部経典『経集』第1章第8経)— 慈悲の瞑想の源流。— 慈悲の瞑想(メッタ)とは
- 『箭経』(Sallatha Sutta、相応部経典)— 「二の矢」の教えを説く。痛みと、痛みに重なる苦しみを分ける典拠。— 瞑想と痛みとの付き合い方、病と向き合うときの瞑想
- 『ラーフラ教誡経』(中部経典。釈尊が息子ラーフラに説いた教えを伝える経典群)— 呼吸の瞑想や四大の観を年齢に応じて説く。— 子どもと瞑想
- 『増支部経典』(Aṅguttara Nikāya)死随念経(Maraṇassati Sutta)など、死随念に関する諸経 — 死を念じる瞑想の典拠。「死を念じているか」と弟子に問う場面を含む。— 瞑想と死の受容 — 死を見つめることが生を取り戻す入口、棺桶瞑想とは — 死を見つめて生を取り戻す、死を見つめる瞑想の実践 — 死随念のやり方
- 『増支部経典』(Aṅguttara Nikāya)6.63 決択経(Nibbedhika Sutta)— 「意志こそが業である」の句。心の向きが行為を生むという見方の典拠。— 引き寄せ瞑想法とは — 考案の経緯と原理、瞑想と引き寄せ — 願いが叶うという話をどう考えるか
漢訳経典・大乗の論書
- 『般若波羅蜜多心経』(玄奘訳)— 五蘊皆空を説く。読経・写経の対象として最も広く親しまれている経典。— 瞑想と直感・ひらめき、動く瞑想(写経・読経・掃除・作務)、真言と瞑想 — 唱えることの意味、般若心経と瞑想
- 『観無量寿経』(中村元・早島鏡正・紀野一義 訳注『浄土三部経(下)』岩波文庫)— 浄土の観想の瞑想を説く。— 仏教の瞑想 — 止観・禅・密教の違い
- 『維摩経』(長尾雅人 訳、中公文庫)— 在家の維摩が病に伏し「衆生が病むゆえに私も病む」と語る。病を分かち合う視点の典拠。— 病と向き合うときの瞑想
- 安世高 訳『仏説大安般守意経』— 呼吸の瞑想を説いた最初期の漢訳経典の一つ。— 呼吸瞑想・数息観とは
- 龍樹『中論』— 空の思想の根本論書。— 般若心経と瞑想
密教の経典・論書
- 『大毘盧遮那成仏神変加持経』(大日経。『大正新脩大蔵経』第18巻所収)— 真言密教の根本経典の一つ。胎蔵曼荼羅の典拠。五大を身に配する観法の典拠でもある。— 密教の瞑想 — 阿字観を中心に、慈悲の瞑想(メッタ)とは、チャクラ瞑想とは — 密教の身体観との比較、阿字観のやり方と意味、月輪観とは、即身成仏と瞑想
- 『金剛頂経』(『大正新脩大蔵経』第18巻所収)— 真言密教の根本経典の一つ。金剛界曼荼羅の典拠。— 密教の瞑想 — 阿字観を中心に、即身成仏と瞑想
- 『金剛頂瑜伽中発阿耨多羅三藐三菩提心論』(菩提心論)— 月輪観の典拠として引かれる論書。— 月輪観とは
天台・禅・密教の古典(中国・日本)
- 智顗『摩訶止観』(関口真大 訳注、岩波文庫/『大正新脩大蔵経』第46巻)— 天台止観の体系の中心。三種止観・二十五方便・四種三昧を説く。— 瞑想の歴史 — 釈尊から現代まで、仏教の瞑想 — 止観・禅・密教の違い、止観とは — 天台と真言
- 智顗『天台小止観』(関口真大 訳注、岩波文庫)— 止観の入門書として読み継がれてきた書。— 仏教の瞑想 — 止観・禅・密教の違い、三密とは — 身口意を整える、止観とは — 天台と真言、禅定とは — 四禅の階梯、瞑想と自己催眠・ヒーリングの違い
- 智顗『六妙法門』— 数息・随息・止・観・還・浄の六段階を説く。— 呼吸瞑想・数息観とは
- ブッダゴーサ『清浄道論』(Visuddhimagga)— 五世紀。上座部仏教の瞑想の体系書。戒・定・慧の三学に沿い、サマタの対象(四十業処)、禅定の段階、慈悲の瞑想の手順、死随念の八つの観点(第8章)を詳述する。— 瞑想と直感・ひらめき、サマタ瞑想(止)とは、慈悲の瞑想(メッタ)とは、禅定とは — 四禅の階梯、死を見つめる瞑想の実践 — 死随念のやり方
- 空海『即身成仏義』(宮坂宥勝 監修『空海コレクション 1』ちくま学芸文庫)— 六大・四曼・三密、三種の即身成仏を説く。— 仏教の瞑想 — 止観・禅・密教の違い、密教の瞑想 — 阿字観を中心に、阿字観のやり方と意味、曼荼羅と瞑想、三密とは — 身口意を整える、即身成仏と瞑想、空海の瞑想 — 求聞持法から阿字観まで、密教と量子物理学 — 瞑想が触れる世界観、瞑想は宗教か — 信仰がなくてもできるか
- 空海『声字実相義』— 声と文字は真実そのものを表すと説く。真言を唱えることの根拠。— 密教の瞑想 — 阿字観を中心に、阿字観のやり方と意味、真言と瞑想 — 唱えることの意味、空海の瞑想 — 求聞持法から阿字観まで
- 空海『吽字義』— 梵字の一字に教えの全体を観る書。— 密教の瞑想 — 阿字観を中心に、阿字観のやり方と意味、空海の瞑想 — 求聞持法から阿字観まで
- 空海『般若心経秘鍵』(宮坂宥勝 監修『空海コレクション 2』ちくま学芸文庫)— 般若心経を密教の観点で読み解いた注釈。— 密教の瞑想 — 阿字観を中心に、真言と瞑想 — 唱えることの意味、般若心経と瞑想
- 空海『秘蔵宝鑰』『秘密曼荼羅十住心論』— 心の段階を十に分けて説く。— 密教の瞑想 — 阿字観を中心に、空海の瞑想 — 求聞持法から阿字観まで
- 空海『三教指帰』— 若き日の著作。瞑想体験を踏まえた記述を含む。— 空海の瞑想 — 求聞持法から阿字観まで
- 道元『正法眼蔵』「坐禅儀」「坐禅箴」(水野弥穂子 校注、岩波文庫)— 只管打坐の坐禅を説く。— 瞑想の歴史 — 釈尊から現代まで、仏教の瞑想 — 止観・禅・密教の違い、坐禅と瞑想の違い
- 道元『普勧坐禅儀』— 坐禅の作法と心構えを簡潔に示した書。— 坐禅と瞑想の違い
- 白隠慧鶴『夜船閑話』— 江戸時代。過度な修行による禅病と、その対処を記した書。瞑想の負の側面を伝える古典。— 瞑想の歴史 — 釈尊から現代まで、瞑想の危険性 — 魔境・禅病とは何か、瞑想のやりすぎ — 過度な瞑想の弊害、うつ状態と瞑想 — できること、医療に委ねること
インドの古典(仏教以外)
- パタンジャリ『ヨーガ・スートラ』(Yoga Sūtra)— ヨガの八支則を説く根本経典。— ヨガの瞑想と仏教の瞑想
西洋の古典
- マルクス・アウレリウス『自省録』(神谷美恵子 訳、岩波文庫)— ストア派の皇帝が、自分が間もなく死ぬ者であることを繰り返し思い起こす手記。メメント・モリの古典。— 棺桶瞑想とは — 死を見つめて生を取り戻す
- セネカ『生の短さについて』(大西英文 訳、岩波文庫)— 一日一日を最後の日のように生きることを説くストア派の論。— 棺桶瞑想とは — 死を見つめて生を取り戻す
二、仏教学・思想
- 鈴木大拙『禅と日本文化』(岩波新書)— 禅を欧米に紹介した著者による、禅と日本文化の関わりの論。— 瞑想の歴史 — 釈尊から現代まで
- 松長有慶『密教』(岩波新書、1991年)— 密教の思想と曼荼羅の概説。— 曼荼羅と瞑想
- Woodroffe, J. (Arthur Avalon). (1919). The Serpent Power. — タントラの六つのチャクラの文献を英訳・紹介し、七つのチャクラの体系を西洋に広めた書。— チャクラ瞑想とは — 密教の身体観との比較
- Elisabeth Kübler-Ross, On Death and Dying, 1969, Macmillan(邦訳『死ぬ瞬間』)— 死の受容の段階を記した古典。— 瞑想と死の受容 — 死を見つめることが生を取り戻す入口
- C. G. ユング『心理学と錬金術』(池田紘一・鎌田道生 訳、人文書院)— 心の全体性の象徴としての曼荼羅を論じる。密教の曼荼羅とは別の文脈。— 曼荼羅と瞑想
- W. ハイゼンベルク『部分と全体』(山崎和夫 訳、みすず書房)— 量子物理学者が、発見を日常の言葉で語ることの難しさを記した回想。— 密教と量子物理学 — 瞑想が触れる世界観
- F. カプラ『タオ自然学』(吉福伸逸ほか 訳、工作舎。原著 The Tao of Physics, 1975)— 物理学と東洋思想の類似を説いた代表的な書。物理学者からの批判も多い。— 密教と量子物理学 — 瞑想が触れる世界観
- 佐々木雄二『自律訓練法の実際 — 心身の健康のために』(創元社)— シュルツの自律訓練法(自己催眠の整った形)の手引き。— 瞑想と自己催眠・ヒーリングの違い
- Rhonda Byrne, The Secret, 2006, Atria Books(邦訳『ザ・シークレット』)— 「引き寄せの法則」を広めた書。流行の出どころとして引いており、内容を支持する意図ではない。— 瞑想と引き寄せ — 願いが叶うという話をどう考えるか
- Gabriele Oettingen, Rethinking Positive Thinking: Inside the New Science of Motivation, 2014, Current — 望む未来を肯定的に空想するだけでは努力や達成がかえって減る傾向を示し、メンタル・コントラスティングを提案した心理学者の書。— 瞑想と引き寄せ — 願いが叶うという話をどう考えるか
三、研究論文
瞑想の効果の全体像(メタ分析・総説)
- Goyal, M., Singh, S., Sibinga, E. M. S., et al. (2014). Meditation programs for psychological stress and well-being: A systematic review and meta-analysis. JAMA Internal Medicine, 174(3), 357–368. — 瞑想プログラムの不安・抑うつ・痛みへの効果を中程度と評価したメタ分析。マントラ系の瞑想については証拠が不十分とも述べる。このサイトで最も多く引いている研究。— 瞑想とは何か — 全体像と四つの意味をやさしく解説、瞑想の効果 — 科学が示したこと、示していないこと、瞑想の効果を感じないのはなぜか、瞑想の危険性 — 魔境・禅病とは何か、瞑想のやりすぎ — 過度な瞑想の弊害、ストレスと瞑想、睡眠・不眠と瞑想、不安・緊張と瞑想、集中力と瞑想、怒り・イライラと瞑想、うつ状態と瞑想 — できること、医療に委ねること、自律神経と瞑想、瞑想と脳 — 研究で分かったこと、瞑想と免疫・体調、瞑想と痛みとの付き合い方、瞑想と自己肯定感、マインドフルネス瞑想とは — 仏教との関係、超越瞑想(TM)とは、看護師・介護職のための瞑想、心理職・カウンセラーと瞑想、病と向き合うときの瞑想、瞑想とマインドフルネスの違い、瞑想と医療 — 補完代替医療としての位置づけ
- Tang, Y.-Y., Hölzel, B. K., & Posner, M. I. (2015). The neuroscience of mindfulness meditation. Nature Reviews Neuroscience, 16(4), 213–225. — 瞑想の神経科学研究を注意・感情調整・自己意識の三つの面から整理した総説。研究の限界にも触れる。— 瞑想の効果 — 科学が示したこと、示していないこと、瞑想の効果を感じないのはなぜか、瞑想の危険性 — 魔境・禅病とは何か、瞑想のやりすぎ — 過度な瞑想の弊害、ストレスと瞑想、睡眠・不眠と瞑想、不安・緊張と瞑想、集中力と瞑想、怒り・イライラと瞑想、自律神経と瞑想、瞑想と脳 — 研究で分かったこと、瞑想と人間関係、瞑想と医療 — 補完代替医療としての位置づけ
脳の構造
- Hölzel, B. K., Carmody, J., Vangel, M., Congleton, C., Yerramsetti, S. M., Gard, T., & Lazar, S. W. (2011). Mindfulness practice leads to increases in regional brain gray matter density. Psychiatry Research: Neuroimaging, 191(1), 36–43. — 8週間のMBSRの前後で灰白質の密度の変化を報告した研究。— 瞑想の効果 — 科学が示したこと、示していないこと、瞑想と脳 — 研究で分かったこと
免疫・生理反応・血圧
- Davidson, R. J., Kabat-Zinn, J., et al. (2003). Alterations in brain and immune function produced by mindfulness meditation. Psychosomatic Medicine, 65(4), 564–570. — 8週間のMBSRの後、インフルエンザワクチンへの抗体反応が大きかったと報告した小規模研究。— 瞑想と免疫・体調
- Black, D. S., & Slavich, G. M. (2016). Mindfulness meditation and the immune system: a systematic review of randomized controlled trials. Annals of the New York Academy of Sciences, 1373(1), 13–24. — 瞑想と免疫指標の無作為化比較試験を集めた系統的レビュー。証拠は不十分と結論。— 瞑想と免疫・体調
- Wallace, R. K. (1970). Physiological effects of Transcendental Meditation. Science, 167(3926), 1751–1754. — 超越瞑想中の生理的変化を主要誌で示した早い例。— 超越瞑想(TM)とは
- Benson, H. (1975). The Relaxation Response. New York: William Morrow. — 「リラクセーション反応」を提唱し、瞑想を医療の文脈に持ち込んだ書。— 超越瞑想(TM)とは
- Brook, R. D. et al. (2013). Beyond Medications and Diet: Alternative Approaches to Lowering Blood Pressure. A Scientific Statement From the American Heart Association. Hypertension, 61(6), 1360–1383. — 血圧を下げる薬以外の方法を検討したアメリカ心臓協会の科学的声明。— 超越瞑想(TM)とは
慢性疼痛
- Kabat-Zinn, J. (1982). An outpatient program in behavioral medicine for chronic pain patients based on the practice of mindfulness meditation: Theoretical considerations and preliminary results. General Hospital Psychiatry, 4(1), 33–47. — 慢性疼痛患者へのマインドフルネスのプログラムを報告した、MBSRの原型。対照群のない予備的研究。— 瞑想と痛みとの付き合い方、病と向き合うときの瞑想、瞑想と医療 — 補完代替医療としての位置づけ
うつ病の再発予防(MBCT)・心理療法
- Teasdale, J. D., Segal, Z. V., Williams, J. M. G., Ridgeway, V. A., Soulsby, J. M., & Lau, M. A. (2000). Prevention of relapse/recurrence in major depression by mindfulness-based cognitive therapy. Journal of Consulting and Clinical Psychology, 68(4), 615–623. — MBCTによるうつ病の再発予防を検証した研究。— うつ状態と瞑想 — できること、医療に委ねること
- Segal, Z. V., Williams, J. M. G., & Teasdale, J. D. (2002). Mindfulness-Based Cognitive Therapy for Depression: A New Approach to Preventing Relapse. Guilford Press. — MBCTの原典。— うつ状態と瞑想 — できること、医療に委ねること、心理職・カウンセラーと瞑想
- Kuyken, W., Warren, F. C., Taylor, R. S., et al. (2016). Efficacy of Mindfulness-Based Cognitive Therapy in Prevention of Depressive Relapse: An Individual Patient Data Meta-analysis. JAMA Psychiatry. — MBCTが反復するうつ病の再発リスクを下げることを報告した個人データのメタ分析。— 心理職・カウンセラーと瞑想
- Hayes, S. C., Strosahl, K. D., & Wilson, K. G. (1999). Acceptance and Commitment Therapy. Guilford Press. — ACTの原典。— 心理職・カウンセラーと瞑想
子ども・学校
- Kuyken, W., Ball, S., Crane, C., et al. (2022). Effectiveness and cost-effectiveness of universal school-based mindfulness training compared with normal school provision in adolescents: the MYRIAD cluster randomised controlled trial. Evidence-Based Mental Health. — 学校での一律のマインドフルネス訓練を比較した英国の大規模試験。生徒全体の平均では精神的健康の向上は確認されなかった。— 子どもと瞑想
慈悲・自己への慈悲
- Hofmann, S. G., Grossman, P., & Hinton, D. E. (2011). Loving-kindness and compassion meditation: Potential for psychological interventions. Clinical Psychology Review, 31(7), 1126–1132. — 慈悲の瞑想の心理的介入としての可能性を検討した総説。— 慈悲の瞑想(メッタ)とは
- Neff, K. D. (2003). Self-compassion: An alternative conceptualization of a healthy attitude toward oneself. Self and Identity, 2(2), 85–101. — 自己への慈悲(セルフ・コンパッション)の概念を提示した論文。— 瞑想と自己肯定感
有害事象・やりすぎ
- Lindahl, J. R., Fisher, N. E., Cooper, D. J., Rosen, R. K., & Britton, W. B. (2017). The varieties of contemplative experience: A mixed-methods study of meditation-related challenges in Western Buddhists. PLoS ONE, 12(5), e0176239. — 瞑想にともなう困難な体験を聞き取りで整理した研究。— 瞑想の効果 — 科学が示したこと、示していないこと、瞑想で不安や恐怖が強くなるとき、瞑想と医療 — 補完代替医療としての位置づけ
- Farias, M., Maraldi, E., Wallenkampf, K. C., & Lucchetti, G. (2020). Adverse events in meditation practices and meditation-based therapies: a systematic review. Acta Psychiatrica Scandinavica, 142(5), 374–393. — 瞑想の有害事象を系統的に集めたレビュー。— 瞑想で不安や恐怖が強くなるとき
- Britton, W. B. (2019). Can mindfulness be too much of a good thing? The value of a middle way. Current Opinion in Psychology, 28, 159–165. — 瞑想の「ほどほど」の価値を論じた総説。— 瞑想の効果 — 科学が示したこと、示していないこと
習慣形成
- Lally, P., van Jaarsveld, C. H. M., Potts, H. W. W., & Wardle, J. (2010). How are habits formed: Modelling habit formation in the real world. European Journal of Social Psychology, 40(6), 998–1009. — 日常の行動が習慣になるまでの日数を調べた研究。— 瞑想を習慣にする方法
公的機関の資料・診療ガイドライン
- National Institute for Health and Care Excellence (NICE). (2022). Depression in adults: treatment and management (NICE guideline NG222). — 英国の診療ガイドライン。うつ病を繰り返してきた人の再発予防の選択肢としてMBCTに言及。— 瞑想と医療 — 補完代替医療としての位置づけ
- National Center for Complementary and Integrative Health (NCCIH). “Complementary, Alternative, or Integrative Health: What’s In a Name?” — 米国NIHの一部門による、補完・代替・統合の用語と分類の解説。— 瞑想と医療 — 補完代替医療としての位置づけ
- 厚生労働省「統合医療」のあり方に関する検討会「これまでの議論の整理」(2013年)— 統合医療を「近代西洋医学を前提として、これに相補・代替療法や伝統医学等を組み合わせてQOLを向上させる医療」という趣旨で整理した文書。— 瞑想と医療 — 補完代替医療としての位置づけ
- 厚生労働省「統合医療」情報発信サイト(eJIM)— 瞑想・マインドフルネスを含む補完的な健康法について、NCCIHの情報をもとに解説する公的サイト。— 瞑想と医療 — 補完代替医療としての位置づけ
四、現代の入門書
- Kabat-Zinn, J. (1990). Full Catastrophe Living: Using the Wisdom of Your Body and Mind to Face Stress, Pain, and Illness. Delacorte Press.(邦訳『マインドフルネスストレス低減法』北大路書房)— マインドフルネスストレス低減法(MBSR)の原典。宗教色を抜いた瞑想が医療の現場に入った起点。— 瞑想とは何か — 全体像と四つの意味をやさしく解説、瞑想の歴史 — 釈尊から現代まで、瞑想の効果 — 科学が示したこと、示していないこと、仏教の瞑想 — 止観・禅・密教の違い、瞑想の効果を感じないのはなぜか、ストレスと瞑想、睡眠・不眠と瞑想、瞑想と脳 — 研究で分かったこと、マインドフルネス瞑想とは — 仏教との関係、ボディスキャン瞑想のやり方、看護師・介護職のための瞑想、心理職・カウンセラーと瞑想、病と向き合うときの瞑想、瞑想とマインドフルネスの違い、瞑想は宗教か — 信仰がなくてもできるか、瞑想と医療 — 補完代替医療としての位置づけ
文献を読むときの三つの注意
一、メタ分析の「中程度」を大きく読まない。 Goyal らのメタ分析が示したのは、瞑想プログラムが不安・抑うつ・痛みに対して「中程度の効果」を持つという報告です。「治る」でも「効く」でもありません。薬や治療の代わりになるという結論は、どの文献にもありません。
二、脳の研究は、まだ途中である。 Tang らの総説も、Hölzel らの研究も、研究の規模や質にばらつきがあることを認めています。「瞑想で脳が変わる」という見出しだけを持ち帰らないでください。
三、古典は「やり方の本」であると同時に「危険の記録」でもある。 『夜船閑話』は、禅病という瞑想の負の側面を、当事者が記した書です。千年以上前から、瞑想には行き過ぎがあることが知られていました。古典を読むなら、その部分も読んでほしいと思います。


